樹木と共に生きる

 樹木医とは、天然記念物といった巨樹や名木から、私たちの身近にある街路樹や公園の樹木、庭 木といった街の中にある樹木など、傷ついたり病気になったり弱っている樹木の診断と樹勢回復、 また、倒木や枝折れなど危険性が予測されるものを診断により早期に把握して適切な処置を施すなど、樹木に関する専門家の事です。

 樹木医は一般財団法人日本緑化センターが実施する樹木医資格審査に合格し、樹木医として登録された者で、造園業やランドスケープコンサルタントなど樹木を扱う仕事、国・地方公共団体の農林・緑化関係職員、大学および研究機関の樹木や森林の保護・育成を研究、農業や林業など、多岐に渡ります。また、資格取得後においても、全国各地で実施される研修会や講演会へ参加し、独自に研鑽を積んでおり、2019年度以降に認定される樹木医登録者からは、登録更新が義務付けられ、常に最新の技術やサービスを提供できるよう、知識や技術、見識の維持向上に努めていくことが求められており、樹木医全体の資質の向上及び樹木医資格の社会的信頼の確保を図るため、新たな取り組みが進行しています。

 そのような樹木医の全国組織である一般社団法人日本樹木医会は、1992年6月に任意団体として設立された日本樹木医会を母体として、2009年7月法人化されました。現在では年1回の社員 総会と、理事会、業務執行理事会及び幹事会により運営され、活動は4つの部会にて行われます。 また、各都道府県に支部が設けられ、私達は日本樹木医会東京都支部として活動しています。